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経口補水液とは?

点滴の代わりになる飲む点滴です。
一本200円 1日2本まで(成人)最大6本まで、実費にてお渡ししています。

経口補水液は、水に砂糖と塩(ブドウ糖とナトリウムと言った電解質)を一定濃度調整した飲料です。コレラや小児急性胃腸炎の脱水栄養療法として、脱水からの回復の為に原因取り除くことや失われた水分と電解質を補給することを目的としています。
脱水症状の脱水とは、水分だけでなく電解質(塩分・カリウム)も失われ、水だけ補給しても電解質を補うことができません。重要なナトリウムイオンの電解質が、ブドウ糖と化合し取り込まれやすくなります。

経口補水液の飲ませ方

脱水状態前では下痢・おう吐の度に飲ませてください。
脱水状態では、はじめの4時間は飲みたがるだけゆっくりと飲ませましょう。4時間以降は下痢・おう吐の度に水分損失分だけ飲ませてください。
経口補水液を飲ませて、尿量増加や尿の色が薄くなってきたら脱水状態の改善症状です。

脱水状態

大量の発汗後や下痢・おう吐を起こした場合、多くの水分と電解質が失われ、即座に水分・電解質補わないと体液バランスが崩れ、体に大きな変調が現れます。それが「脱水状態」です。体の水分は、3%以上失われると様々な症状が現れます。10%以上失うと、入院しなくてはならない場合が多くなります。
さらに進めば命にも関わります。また、体内の水分が不足すると血液が濃くなって血管が詰まりやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞などを招く危険性があります。

嘔吐や下痢の原因は?

ウイルスの感染が主な原因です。ウイルスには抗菌薬が効きません。抗菌薬が処方されていないのはそのためです。食中毒など、細菌感染が原因の場合には、抗菌薬による治療が必要な場合があります。おう吐や下痢は、悪さをする病原体を早く体の外に出そうとする体の大切な防御反応の一つです。
ウイルスの場合は自然に治る傾向があり、おう吐は2〜3日、下痢は約1週間で快方に向かっていきます。重症の場合は別ですが、下痢止めや吐き気止めはお勧めしません。水分と塩分の補給が適切に行われないと、脱水状態はさらに悪化していきます。

下痢やおう吐したときは、水分補給で早めの回復を心がけましょう。一方、おしっこに行く回数や量が減ったときも注意サインです。食事がとれないときは要注意です。

幼児・高齢者の水分補給

大量の発汗後や下痢・おう吐を起こした場合、多くの水分と電解質が失われ、即座に水分・とくにお子さまが乳幼児の場合は、重症化しやすいので、注意が必要です。また、高齢者の場合、もともと筋肉減退により体内水分保持量が少ない状態です。食事量の減少・飲料水を飲まない・発熱発汗・おう吐・下痢で水分が放出し、呼吸や皮膚から自然と1日1リットル水分を失い不感蒸泄(ふかんじょうせつ)になり、しかも、のどが乾かないなど水分不足の認識機能が衰え気づきにくい脱水状態の危険因子をかかえています。